ただ、歩く
- Ayako
- 2020年1月19日
- 読了時間: 2分
知らない場所をただ歩くことが好きだ。
おもしろそう。
ただ、そう思うだけでわくわくする。
どこに何があるのかわからなくても、歩きだしたら止まらなくなるあの感覚は、自分の直感を信じて人生を歩んでいくのと似ている気がする。
いつもガイドブックで目に留まるのは観光地であっても歩いて面白そうな場所だ。
地図もなく、自分の勘だけで歩くのはとても気分がいい。
だいだいいつも気にいった場所でずっといてしまうから、結局は同じ場所に長く滞在することになり、しまいにはカフェに入ってぼんやり…なんてこともしょっちゅうだけど。
それこそ、ただ今を楽しむことがただただ幸せと感じる瞬間だと思う。


日常ではついケータイを触ったり本を読んだり、何かに思いをはせたり、考えたりもしがちだけれど、本当に何もせずただ道行く人をみたり、この街の雰囲気を楽しんだり、思いを綴る時間は今を生きていると感じる。
たまに過去や未来に思いがいきすぎることもあるけど、旅のときは自然と今この瞬間に気持ちがあることが多い。
見るもののほとんどが新しく新鮮だからだろうか。
それとも、そんなことを考える暇もないほどに楽しいからだろうか。


上海のフランス租界は着いたときには薄暗く、少し歩きにくかったけれど、人々がお酒をたしなむ姿や、少しオレンジがかった街頭、オリジナルアクセサリーを販売するおしゃれな方たちでにぎわっていた。
そういった自分のクリエイションの力を沸き上がらせてくれるようなこの場所が初日からとても気に入った。


目には見えないけれど、そんなふっと人の熱量が感じられる場所に惹かれたのは、ここで過ごすことで自分の創造する力に何か気づきを与えたかったのかもしれない。
ただ気に入った場所を歩くというだけで気が付くことはたくさんあるだろうから。

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