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最後は美味しいごはんで締めくくる

  • 執筆者の写真: Ayako
    Ayako
  • 2020年4月5日
  • 読了時間: 3分

ビータンにチャーハン。 水餃子に、缶に入ったココナッツミルク。 野菜炒めや揚げ物など、華やかな食事が印象的だった20年前。 おやつにひまわりの種をもらったのも印象的だった。



ホームステイ先でのごはんはどれも美味しく、ホテルでの食事も豪華だったためとても印象に残っていた。 中国では少し残すことがお腹いっぱい、満足でしたのサイン。 全部食べ切らないのが礼儀で日本とは逆であることも教えてもらった。


そんな上海での食事はとても印象に残っていて鮮明に覚えていたから、今回の旅では尚更食事を楽しみにしていた。 だから初日に食べた洒落たチャーハンの味が普通だったときも 朝食のバイキングで出た中華が普通だったときも バスが遅延して仕方なく食べたマクドナルドも納得がいかなくて、最終日は必至でごはんやさんを探した。


とは言え、わたしは食べ物屋さんをリサーチするタイプではないし、得意でもない。 こんなにおいしいものが食べたいと言いながらも、それでも現地で歩いて探すタイプである。



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時間があまりなく、最終日に行った田子坊の最寄り駅で必死に探す。 たくさんのお店が並び、食べたいものがわからずとまどう。 こういうとき誰かいてくれたらいいのに、と切に思う。 いつからか、ご飯は誰かと一緒に食べたいと思っている自分に気がついた。


結局一番大勢の人で賑わっていたお店に決めた。 席は相席だし、注文の仕方もよくわからなかったけれど、たくさんの人が集まって食べている姿に惹かれてここに決めたのだ。


揚げ蟹小籠包にわんたんスープ。 食べた瞬間、にやけてしまう。 前の男性に笑いかけるのもへんなので心の中におさめることにした。



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皮肉なことに、帰国前このお店はホテルの近くにもあったことがわかった。はじめに気づいていれば初日から堪能できたのに…こんなにおいしいのなら三日間これでもよかったな。 そんな風に思ったけれど、だいたいそんなもので、それも旅の思い出になるんだなあと思った。


食も旅の楽しみの一つだろうけど、わたしはずっと無頓着だった。 きっかけはふと気になったレストラン。 食べたいものはたくさんあるのに、一つしか選べない。 内装も店の雰囲気も店員さんも素敵なのに、ゆっくり色んなものを食べながら過ごしたいのに、一人だからこんな混雑した時間に長くはいられない。


そんなとき、もし誰か一緒にいたらもっと注文できたのにな。 もっと時間をとってゆっくりこの雰囲気を楽しみながら、たくさん旅の話をしながら食事を楽しめたのにな。 そんな風に思ったのだ。

それまで、ご飯のプライオリティは一番低かったから、コーヒーが夜ご飯なんてときもあった。お昼ご飯をお腹いっぱい食べて、夕方アイスクリームを食べる。 それで満足した。


でも今は違う。


ごはんを毎日三食食べられる贅沢さも、ごはんを食べるか食べないか選べることができる幸福も。人と一緒に食べることの幸せも、たくさんの中から選べる選択肢がある喜びも。 ごはんを通してその土地のことを知ることができることも。 それが旅の思い出になることも。 どれも自分にとって大切になってきたから、食事一つでも時間をかけたかったのだろう。



たった二泊三日の旅だったけど、上海では旅の初心に返った気持ちになった。 また必ず来るね、今度は誰かと一緒がいいな。

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