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違和感には気をつけて

  • 執筆者の写真: Ayako
    Ayako
  • 2018年11月25日
  • 読了時間: 3分

砂丘から戻ると相変わらず観光客で賑わっていた。

バギーのドライバーが乗っていく??と何度も声をかけてくる。 一緒のツアーではじめは一緒に歩いていた二人は先に戻っていた。 私を連れてきてくれたドライバーが見当たらずおかしく思っていたが、集合時間までまだ時間があったので周辺をぶらぶらすることにした。

この日参加したツアーはサンセットツアーだった。 ここから少し離れたところに赤い砂丘があり、そこで夕焼けを見るのが今回のメイン。今は便利なものでケータイで検索すれば、世界中の日没時間を知ることができる。調べてみると日没はもうすぐだ。歩いていたときと比べて日差しも弱くなり、明らかに日が下がってきている。

ずっと待っていてもこないドライバーにだんだんみんな不信感が募ってきた。 どうしていないんだろう? 日没の時間までもうすぐだよ?

けれどよく考えれば同じツアーの参加者であるタイ人カップルもいない。

なんだかおかしい。 よく見ると昨日利用したお手洗いと場所も違うしレイアウトも違う。 やっぱりなんだかおかしい。 けれどその違和感の正体はわからずにいた。


集合時間から15分ほど経ったころ、ドライバーが遠くから手を振っていた。

あ、やっと来た!! けれどなんだか様子がおかしい。

車のほうに呼ぶのではなく、なぜか遠くから私たちを誘導する。

あっちへ回って!

ベトナム語はさっぱりわからないがどうやらそんなことを言っているようだ。 訳も分からずとりあえず言われた方向に行ってみる。 ひたすらまた砂の上を歩く。 さすがに結構疲れている。 何分砂の上を歩けばいいんだろう。 そして、私たちはどこへ向かっているの?


けれど着いた先は砂丘に着いたときに降ろされた場所だった。 タイ人のカップルも、乗ってきた車もそこにはちゃんとある。 私たち三人だけが全く違う場所にいたということがやっとこのとき理解できた。

砂丘にいたとき、方向感覚がかなり狂っていた。 けれどいくら方向感覚がくるっていたとは言え、目印はあった。 だからちゃんと戻ってこれたと思っていたのに…

お待たせしてごめんね。 サンセット、見れないかもしれない。

けれどベトナム人のドライバーもタイ人のカップルもOKだよとにっこり笑ってくれた。


自分のことしか見えていないと 自分が間違っていることに気がつかないことがある。 でも冷静に考えればたいがいわかることばかりだ。 気づけばそれでよし。 けれど気が付かなかったら?

何か違和感を持った瞬間にやっぱりもう一度それについて向き合ってみないと。 旅をしているときにとても頼りになるのは自分の感覚だ。 ここが鈍るといつの間にか全然的外れなことをしていることがある。

けれどそれは旅に限らず何事においても。



まだまだ甘いなー。

仕事でもなんでも。自分が正しいと思いこんだまま気づかず過ごしていることはたくさんあるんだろうな…

赤い砂丘に向かう車の中でそんなことを思った。


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