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  • 執筆者の写真Ayako

ワタリガラスを探して - 2

幸いなことに、ガイドさんはワタリガラスの話をすると、常に探してくれるようになった。

わたしがいいなと思うガイドさんは話があうこと。

共感してくれるポイントが似ていて、ゆるやかに盛り上がる人がいい。




たくさん知識があって教えてくれる人も嬉しい。

たまに、何度も訪れているというと、それじゃあこれはとっくに知っていますよね、と当たり前のように言われるときがある。

自分だけで見つけられるなら、楽しめることなら一人で来ているのだから一人でやっている。誰かと楽しんだり、ガイドしてもらったり、、、

一人でもツアーに申し込むのはそれなりに理由があるからだ。




今回は話が合うガイドさんでよかった、と本当に思った。






スノーシューを履いて、摩周湖の周りをまわると、いつもは見える登山道はまったく見えなかった。夏は何度か一人で歩いたことがある。この道から見える摩周湖も山々も白樺にしか見えないダケカンバも大好きだ。








宿の人から教わったワタリガラスの特徴である、尾っぽがひし形のカラスを探す。

自分では全然見つけられないと思っていると、ガイドさんにいるかもしれないですねえと言われた。どうやらワタリガラスの特徴である鳴き声、カポンカポンという音が聞こえたらしい。




よく見るとカラスが群がっている場所があり、鹿らしき動物が死んでいた。









群がっているのはカラスだけでなく、この時期に見られるオオワシやオジロワシもいた。

何度も目をこらし、耳を澄ませるけれど、結局ワタリガラスはわからなかった。






あれから、いるはずのない大阪ですらカラスを見るたびに尾っぽを見ては探してしまう。カラスは怖く感じるときもあるけれど、ワタリガラスを考えるたびにそんな風に見えなくなるのはとても不思議だ。




次にまた道東へ行くことがあったらワタリガラスを探そう。

自分のカメラでその瞬間を捉えることができたなら、憧れの星野さんのお話をもっとよく理解できる気がした。










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