バレエ
- Ayako

- 2019年10月9日
- 読了時間: 3分
先月からバレエを習い始めた。
これまで後回しにしてきたことを全てやろうと思ったのだ。
3年前に体験したときは、先生とのご縁がなかったのか、その後クラスへ参加することはなかった。行こうと決めても先生の調子が悪く開校されなかったり、いつしか仕事を辞めるタイミングとも重なりそのままにしていた。ずっとしまっていたバレエシューズを気にしながらも、結局何もしないまま時間が過ぎた。

はじめての体験日。
ストレッチを始めるため葉加瀬太郎の音楽が流れた。エトピリカだ。
バイオリンの音色に合わせながらストレッチをする。普段使わない筋肉が心地よく伸びる。音楽もストレッチもその両方が心地よすぎてなぜだか泣けてきた。
わたし、バレエがしたかったんだと思った。
まだたったの3回しか習っていないけれど、バレエにはリズム感、体幹、そして柔軟性が必要だと知った。
手をただ伸ばしても優雅には見えない。目の前にある鏡を見ると恐ろしく硬い。一度真顔の自分と目が合い驚愕した。先生に話すと笑ってくれた。
手と足の動き。音楽。思うように動かず、足がからまりそうになる。肩はこわばり、手の先もいつのまにか固くなっている。姿勢もぐちゃぐちゃ、お腹はでっぱり顔は上を見過ぎていた。
いくら素人とは言え、見るに耐えぬ見た目の悪さに学生のころのようにスムーズにいかないことを悟った。

何かを体現している人の努力は計り知れない。
天才のように簡単にできる人や強みを生かして人より早いスタートを切る人はいるだろう。けれど、そんな人でさえ努力し、追及し、継続している人にはかなわない。
本人はただ淡々と練習を重ね、訓練を重ねているだけかもしれない。そしてそれを頑張っているなんて思いもしないだろう。認めてほしいからするのではなく、自分がしたいからやっているのだから。
たったの3回とは言え、練習を重ねるうちに体のやわらかさは心も柔らかくし、いずれ顔も美しくするのだろうと思った。ワルツをならったり、アラベスクを覚えたり、今までしなかった動きをすることはとても面白い。ジャンプをするたびに足が思うように床から離れず、自分が思い描くバレエを踊るにはかなりの時間が必要だと思った。

わたしはずっと何かを表現する人になりたかった。
小学生のころは演技も習った。歌手になりたくて歌も習ったし、オーディションを受けたこともある。当時の思いがよみがえるたびに、ブログ以外でも自分を表現できる場所がほしいと気が付いた。
こうしてバレエを実際にすると、表現というのはなんて多岐にわたるのだろうと思う。バレエという視点で見る世界はわたしの視野を広くし、ものごとの新しい視点を与えてくれるだろう。
これを機に、後回しにしていることはすべてやってみようと思う。
次は何をしてみようか。





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